”働く母ちゃんの背中を見せてやる!” 日本ママ起業家大学 代表理事 近藤洋子さん インタビュー


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「完成されていないものに魅力を感じるタイプ。伸びしろのあるものの可能性をそれだけで美しいと感じます。でこぼこ道を歩いてきて、今に至っている方を美しいと思う」と語る洋子さん。

◆ラジオDJの経験からコンサルティングへ

-ラジオのDJから、どのようにビジネス・コンサルティングへとつながっていったのですか?

ラジオの番組内で経営者へのインタビューを重ねるうちに、だんだんビジネスの分野に興味を持つようになり、女性起業家をお招きするコーナーを設けました。トータル400人くらいのお話をうかがいましたが、多くの方が「いいビジネスコンテンツがある」「キャリアや強みを生かしている」「子育て・家庭を両立している」と素晴らしいのですが、プロモーションがうまく行っていない。そこで「どうしたら、起業家のみなさんが魅力的に映るか」について考えるようになったのです。

表層的なスキルやスペックよりも大切なことは、「何のためにそのビジネスをやっているのか」ということ。シンプルな問いですが、ビジネスをする上では最も重要なことなんです。この「何のために」にフォーカスして話を進めると、ご本人が「そう、私このためにやっているんです!」と気付く瞬間があって、その「魂に触れた」とも思えるインタビューがたまらないんです。

そのラジオ番組でのインタビューが起業を希望する女性を支援するということにつながっていくのですね。

「こんな風にPRしたら興味を持ってもらえるのでは?」「あ、それいいね!」という風に共感してもらえるのが嬉しくて、頼まれてもいないのにアドバイスをしてきました(笑)。そのうちに自然発生的に「セミナーをやってください」という声をいただき、日本ママ起業家大学の前身となる会社設立へとつながっていったのです。 

 

_MG_7037-人にアドバイスをしたり、セミナーを開いたりとなるとどこかでビジネスに関する専門的な知識が必要になってくるかと思いますが、どのように勉強をされたのでしょうか。 

テレビでよく聞く視聴率と同様にラジオ番組では、聴取率というのがあるんです。テレビ通販でしたら、売上という“数字”ですね。番組内でのパフォーマンス内容が毎回数字で結果として出てくるシビアな状況の中で仕事をし、培われた経験や知識に基づいてアドバイスをさせていただいていました。 また、ビジネス関連の本を読んだり、セミナーに出たりして勉強をし、自分が行うアドバイス内容を検証し、学問的な裏付けを取り、より信頼性の高いものにしていきました。 

 

メディアの世界に身を置きながら、培ったビジネス感覚、知識をもとに、次のステップにシフトしていこうとしていた洋子さんに、辛く大きな試練がのしかかります。試練を超えた、その先にあったものは? 

◆最愛の母がくれた人生変えるメッセージ 

―お母様のご危篤と通販番組の生放送が重なったとか。その時は、どうされたのですか?

2012年2月末頃、母が突然倒れ、病院に運ばれたのですが、医師から「今日か明日の命」と言われました。もちろんずっと付き添っていたかったのですが、その日は、午前0時から通販番組で24時間ノンストップの生放送に出演予定。後ろ髪を引かれる思いでスタジオに入り、番組がスタートしました。「どうか待っていて」と祈るような思いで進行しましたが、その日の売上は、母が不思議な力をくれたのでしょうか、1億3000万円という記録的な数字をたたき出しました。番組を終えて病院に急ぐと母は、すでに意識はなかったものの、手を握り返してくれました。待っていてくれたんですね。

 

 それから3か月経った5月のある日、母の容態が急変し、病院へと急ぐ車の中で母の死の連絡を受けました。でもその日も生放送の仕事が入っていて、病院で母にお別れをした後、生放送に出演しました。 母が倒れた時も、亡くなった日にも断れない仕事が入っていという偶然に「どんな時も待ってる人がいるんだから、ちゃんと仕事をやりなさいよ」って言う母からのメッセージだと受け取りました。 同時に、”母は、本当に幸せだったのかな“と母の人生について考えたんです。

 

◆「何のために生きるのか」の答えが、ママ大だった

 ―お母様の死と、日本ママ起業会家大学への思いは、どのように結びついたのでしょう? 

何歳で死んでも、「私は、このために生きた」というのがあれば、見送る側も納得して送り出せると思うんです。人生は1度きり。「何のために生きるのか」ということが大事だと母が人生を通して教えてくれたような気がします。「何のために生きるのか」と自分自身に問いかけ続けたら、自分の使命に気づいたんです。

 

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「これからは、地方でもビジネスを学べるようにママ起業家大学の地方校をどんどん作っていく予定です。楽しみにしてくださいね」

―その使命が日本ママ起業家大学だったのですね。ママ大設立へと、きっとお母様が導かれたのでしょうね。 

私も娘を持つ母親ですが、世の中のお母さんたちが“志”を持って生きていくことが、子供たちへの1番のメッセージだと思うのです。未婚・既婚、子どもの有無は関係ありませんが、女性一人ひとりが志を持つことで、人生の質が変わるのではないかと。自分が親になった時に、子どもにどんな姿見せられるのか。モノは何も残せなくても、“生き様”は、次の世代に伝えることができますから。

 

 命を持って洋子さんに残していったお母様のメッセージ。こうしてWoman Crossroadのインタビューの中でご紹介できるように、私もまた導かれたような気がしています。こうして多くの女性の中に、”生き様”について考える機会を与えてくださっている洋子さんのお母様は、やっぱり偉大。子育てをしながら働いてきた私の姿は、子どもたちの目にどのように映っていたのだろうと考えてしまいました。それにしても、洋子さんのメッセージである「働く母ちゃんの背中を見せてやる」って、グッときますね。頼もしく働く母ちゃんたちの背中が、子どもたちの未来も変えていきます。

 撮影/山辺恵美子 ヘアメイク/大山美智 取材/川崎あゆみ

 

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