interview

結婚情報センターNOZZE 代表 須野田珠美さん 第1話 ~ご主人との出会い&驚きの結婚生活~


◆お金はなかったけど不安なんて全くなかった

ー真逆ともいえる値観を持ったお2人。ご結婚されて、いかがでしたか?

 想像を絶する面白い人でした(笑)。初めて主人の部屋のドアを開けたら、黒いゴミ袋が山積みで、臭いもひどいしゴミ置き場だと思ったほどです。さらに8畳の部屋なのに、そこでウサギ、チワワ、ピラニアを飼ってたんです。お風呂のドアを開けたら、今度は吉野家の牛丼のパックが山積みだし。普通の女の人だったら逃げ出してると思います。それから1週間くらいかけて部屋を片付けて、2人の生活が始まりました。

塾の生徒はどんどん増えていましたが、最初のうちは、アルバイトの先生10人分のお給料の支払いもままならないし、私たちの生活も苦しい状態。なのに「子どもが多くて家計が大変だから、塾に通わせられない」と話すお母さんに「月謝なんかいらない」って言って、紙に“月謝無用”と書いて渡してしまう人でした。

ービジネスとしての教育ではなく、ご主人の教育への情熱を理解されていたから支えていらしたのでしょうね。それにしても食べるものにも苦労した時代があったそうですね。

アルバイトの先生たちのお給料も払えない、自分たちの食費もままならない時もありました。ご飯をお粥にして、3日間くらいしのいだり、お醤油とお塩はあるけど、おかずの材料がない時は、近所の川沿いに自生してるセリやつくしを自転車のかごにいっぱいに採ってきて、煮たり、おひたしにして食べてました。お金がなくなったら川に行けばいいやって(笑)。

水道もガスも、電気も止められて、お風呂に何日も入れない時もありました。ある時は、手持ちのお金をご飯代に使うか、銭湯に行くべきか迷った挙句、銭湯を選び、たっぷりのお湯を楽しもうとお風呂で泳いだこともあります。銭湯を出て立って待ってる私の姿を主人は、「まさに神田川の歌そのものだ」って言ってました(笑)。

ー普通なら、そんな生活は不安になります(笑)。それでもご主人についていこうと思われたのは何だったのでしょう?

主人の人間性を信頼していたので不安なんて全くなかったし、逆に楽しかったですよ。死ぬことはないんだから、お金のないどん底生活を楽しもうと思っていました。彼も実家には頼らないと決めていて、「なんとかなるよ」っていう人だったし、私は彼の新しい面を毎日発見して、「この人面白い!」って。興味が尽きないんです。お金儲けのためにやっていたら、私たちは空しくなっていたと思いますが、「将来、日本を背負って立つ子供たちを俺は作りたい」という彼の熱い思いがありましたから。

その後、早稲田アカデミーは、阿佐ヶ谷を起点に、2校目が中村橋、次に早稲田とどんどん規模を拡大。株式店頭公開、二部上場を果たした後、専業主婦になった須野田さん。そこではまったのが”ドラクエ”でした。雄大なストーリー、勧善懲悪、先の見えない面白さ。人生の機微も味わえるドラクエに魅了されて、3日3晩やり続けた時もあったそう。40歳のある日、呆れたご主人から、「何か会社をやったら」と言われ、「それもそうだな」と10年間の専業主婦生活に終止符を打ち、事業を興すべく修行に出る決心をしたのでした。

次号へ続く 

撮影/雨間良太 取材・執筆/川崎あゆみ

 NOZZE 

【お知らせ】

このたび、須野田珠美さんの初の単行本が発売されます!

須野田さんご著書45歳からのプラチナ女子宣言 恋も仕事も最高に輝く46の習慣」幻冬舎 定価¥1,200(税抜)

恋に仕事に輝くアラフォー・アラフィフ世代の女性を”プラチナ女子”と名づけ、須野田さんご自身が結婚生活やビジネスの現場で実践してきた具体的は方法を指南。前半は、「恋するチカラをとりもどそう」の恋愛・結婚編、後半が「仕事ができる女になろう」の仕事編という2部構成。それぞれに「今日の Love is Action!」という実践メニューがついた46日間のココロの筋トレメニューです(プレスリリースより)

2015年12月7日(月)Amazonにて予約受付中

2016年1月28日(木)全国書店にて発売予定!

【結婚情報センターNOZZE 代表 須野田珠美さん 全3話】

第2話~結婚業界で修行&心を伝える可愛い知恵~

第3話~最愛の夫の死&新しい結婚観~

 

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