◆お客様との信頼関係を築く独自のネイルカウンセリング
-話は、変わりますがSaccoさんは、「ネイルのカウンセリング」をされているそうですね。エステなどのカウンセリングでは、肌の悩みとかタイプ、どんなお手入れをしているんですかなど想像できるのですが、ネイルサロンでのカウンセリングとはどういうものなのですか?
ジェルネイルは初めてなのか、これまでにどちらかのサロンに行かれていた方なのかを最初にうかがいます。初めての方であれば、ジェルネイルについて、どのような工程を踏むのか、何分かかって、ジェルネイルをすることで爪がどうなるかなどす説明させていただきます。
他のサロンに通っていらした方の場合は、うちに予約を入れてくださった理由をうかがいます。例えば、以前のサロンでは、「持ちがよくなかった」「施術行程が熱かった(*やり方によっては、とても熱いと感じてしまうことがあります)」「技術はいいけど、予約がなかなか取れない」などおっしゃる理由は、さまざまです
カウンセリングシートに従って画一的な質問をするのではなく、私が直接色々とお話をうかがって、例えば水仕事の多い方であれば、「では、水に強いタイプのジェルを使いますね」など、その方の生活環境を考慮してアドバイスをさせていただいています。
-爪を傷める、傷めないというのは、どこで変わるのですか? 爪が傷む一番の原因は何ですか?
ネイリストは、資格制ではないので、中には、きちんとした専門知識を持たないで開業している人もいます。傷む、傷まないは、ネイリストがどうしたら爪が傷むのかがわかっているかそうでないかによって変わってくるんです。
まず爪が傷む一番の原因は、乾燥です。ネイルをオフする際、除光液や、アセトンという成分が入ったリムーバーを使うと、爪の油分や水分を必要以上に取ってしまい乾燥してしまいます。オフした後、何もせずに「そのままお帰りください」というところでは、爪も爪周りもガビガビに乾燥するはずです。割れやすい状態にもなりますし。
爪にも保湿ケアがマスト。お客様に「爪は、そのままだと乾燥する」ということを伝えて、オイルを塗り、自宅でもできるケアの仕方をアドバイスします。大切なことは「乾燥させない」ことです。専用のネイルオイルがなくても、ハンドクリームを塗ったときに爪周りにも塗ればいいんです。甘皮の処理をした後は、特に乾燥しやすい状態であるのと同時に栄養も入りやすい状態なので、是非忘れずに爪と爪周りを保湿してくださいね。
また、ジェルを塗る際、工程の1つとして、少しだけ爪の表面に傷をつけます。その「少し」に対する感覚の違いが、人によって異なります。ネイルの持ちが悪いのは、その削り方が足りないからだと思い、お客様の爪の表面をガシガシ削ってしまうと、爪へのダメージは大きくなります。
最近は、爪の表面を削らなくても塗れるジェルが出てきました。ネイリストは、お客様に合ったもの、必要なものをいかに選び、使うかが大事です。そのための情報収集は欠かせません。
-ジェルネイルも進化しているのですね。ネイルの品質やツールの進化、最新情報はどこで得ているのですか?
東京のビッグサイトで開催されるビューティ系フェアや、業者主催のプロ向けセミナー、いつも購入しているお店からの情報がメインです。ネットで新製品を見つけると試してみたくなりますね。ただ、あまり情報が多いので、その中でも自分に必要で正しい情報を見極める必要があります。全ての人に合うメーカーはないので、自分のサロンに来てくださる一番のボリュームゾーンの方々に必要なものを揃えるということが大切ですね。
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