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Mamemo:フリーランスで働きたい！

Mamemo（マメモ）…豆知識+メモの意味の造語で、日々の生活で役立てていただける情報を不定期にお届けします。

Mamemo:フリーランスで働きたい！

コロナ禍（新型コロナウイルスが招いた災難や危機的状況）により、大きなダメージを受けた日本経済。政府からの休業要請、事業縮小により、解雇や自宅待機となった方も多いでしょう。

大幅な収入減、また収入の道が途絶えた方々など厳しい生活を余儀なくされている方も多く、まだまだ不安感はおさまる気配を見せません。平穏無事な人生がこれからもずっと続いていくと信じていた多くの人々は、「いつ何が起こるかわからない」ということを体感することになりました。

解雇、自宅待機、あるいは在宅勤務を始めたことによって、「仕事」や「働き方」においても、価値観が大きく変化。

例えば自宅で仕事をすることで、「家族との時間が取れる」「勉強時間が取れる」など計らずもプライベートの時間が充実したという方も多いようですし、ラッシュ時の通勤がなくなったことで、「満員電車での通勤にはもう戻れない」という声もあちこちで耳にします。

同時に今回のパンデミックは、これからの人生を考えるきっかけにもなり、人生いつ何が起きるかわからない、ならば「自分が本当にやりたいことをやっていこう」というようなSNSへの書き込みを多く目にするようになりました。

一般社団法人プロフェッショナル＆パラレルキャリア・フリーランス協会「コロナ禍でのフリーランス・会社員の意識変容調査結果」2020年5月に発表されたアンケート結果によると、

“会社員は「今の仕事や働き方の問題を解消する、または満足度を高めるための取り組み」として、「副業（66.6%）」「非営利活動（55.3%）」「フリーランス（46.4%）」「起業（46.5%）」を考えている”

中でもフリーランスで働きたい理由として、

・働く時間や場所が自由だから　70.4%

・自分の技能を充分に発揮できるから　64.8%

・頑張り次第で収入を増やすことができるから　52.1%

が挙がっています。

また現在、会社にお勤めの方は、「今の仕事や働き方の問題を解消する、または満足度を高めるための取り組み」として、「副業（66.6%）」「非営利活動（55.3%）」「フリーランス（46.4%）」「起業（46.5%）」を考えているということがわかりました。

ここでは、フリーランスとしてビジネスを始めたい方に、必要な手続きを含めてみてみましょう。

フリーランスの職種は、ライター、カメラマン、ウェブデザイナー、スタイリスト、カウンセラー、翻訳家、料理家、エンジニア、美容師その他多岐にわたります。その職業に就くために資格が必要な職種を除き、「今日から私は、ライターです」と名乗れば、あなたも今日からライターです。

とはいえ、それだけで仕事が得られるわけではありません。仕事をするにあたり必要な専門知識や経験、人脈、コミュニケーション力などが備わっている必要があります。それについてはまた別の機会にお話しましょう。

◆「開業届」とは？

事業を始めることになったら屋号を決め、「開業届」を税務署に提出します。屋号とは、「個人事業者の方が使用する商業上の名のこと」。フリーランスの場合は、本名やペンネームで仕事をする場合も多いので、必須ではありません。

開業届を出すタイミングは、事業を開始してから1カ月以内とされています。

実際のところ、開業届けを出さずに何年も仕事をしているフリーランスも多く、開業届を出していないからといって何か罰則があるわけではありません。

ただし、届け出の有無に関わらず、収入に応じて納税義務は発生します。確定申告というと、税金を取られるイメージが強いかもしれませんが、源泉徴収をされたものなどは、その分還付されますので、面倒がらずに申告をしましょう。

■「開業届」を提出するメリット

最大のメリットは、青色申告が可能になること。

確定申告する際、最高65万円の特別控除がつけられ、さらに赤字を3年間繰り越すことができ節税になります。ただし、青色申告の場合の帳簿付けは少々煩雑ですので、自分で帳簿を付ける場合は、基礎的な簿記の知識があるといいでしょう。手続きとしては、開業届を提出する際、あるいは申告する年の3月15日までに、「所得税の青色申告承認申請書」を提出するだけです。

ただし白色申告の場合も、2014年に帳簿付けが義務づけられたので、帳簿付けに関しての手間はさほど変わらず、メリットを考えると青色申告の方が圧倒的にお得なことは間違いありません。