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「しくじりアラフォー 僭越ながら申し上げます。人生のたしなみ」第3回


第3回 「自立と自律」選ぶべきは?

 

よく巷で聞く「じりつ」ですが、どの漢字を思い浮かべるでしょうか。

「自立」と「自律」これは違うのです。

 

私が新卒社員採用時に、上司から

「君は、何を持った新入社員がいいと思う?」と突然聞かれて

とっさに

「リーダーシップ!」と答えたのですが、

「リーダーシップってさ、面接の時に分からへんわ」

と、あっさり言われてしまい宿題として持ち帰らされたことがありました。

 

それもそうですよね。

この人が未来のリーダーになれるかどうかなんてわかるはずはありませんわ。

おっしゃる通り。

 

宿題だから仕方ない、この私の宿題の答えが後の新卒採用チェック項目に追加されるということを言われて、真剣に考えるしかなかったのです・・・

(そもそも上司からの課題を真剣に取り組まないということはしくじりですよ)

 

考えあぐねて、そういえば、「教えてもらわなかったから」「教えてもらえなかったから」「知らなかったから」という人が周りに多いことに気がつきました。

これは仕事においてもプライベートにおいても、そういう言い訳、よく聞くなあって。その時に、あれ、これって自ら動かない結果だよねということに気がつきまして。

そこで「じりつ」だ!と思ったのです。しめしめ、「自立!」と思って辞書を引くとですね、「自律」も出てきてしまった。

 

自立は、自分以外の助けなし、または支配なしに物事をやってのけること。

自律は、自分の気ままを抑え、自分の規範を作り自分とのことは自分でやること。

 

似ているようで大きな違いでした。

 

私が、選んだのは後者の「自律」の方でした。

なぜかと言うとやはり組織や人間関係においては自分以外の助けなしということは考えられず、また、人の助けを借りないというスタンスは素晴らしいようで間違いや、迷いが生じた時に解決策を見いだせないのではないかと考えたのです。反対に「自律」は分解すれば自分を律すること。自分の我を抑えて自分を奮い立たせることができるかどうか。

私はこちらを重視したいと思いました。

 

自分を律する。簡単なことではありません。

起業する、結婚する、子育てする、家事をする、会社に勤める・・・

何事につけても自分を律していかないと私はうまくいかないのではないかと思うのです。

 

新卒社員採用の項目には「自律心があるかどうか」がめでたく追加となりました。

 

協調性もないとまずは、人は育たないですし誰の助けも受けないというのはあり得ないからです。

 

実は私もこの「自律」をしばらく忘れていて毎日気ままに風が吹くまま気の向くまま数年生きてきましたが、今年からは初心に戻り「自律心」を養おうとしています。

 

 

 

 

 

 

RICAさん

1973年生まれ。44歳。
大学時代から高級セレクトショップで働き、さまざまな人間模様を目にする。その後、国立大学秘書、人材派遣業を経て某電鉄系会社にて人事部人材育成を担当。現在、フリーで研修、時々販売員をしている。研修内容は、「マナーの前にまず躾」「気持ちで動く、働く」をモットーに伝えている。得意分野は医療、ファッション、社会問題、美容とさまざま。

 

 

 

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