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「しくじりアラフォー 僭越ながら申し上げます。人生のたしなみ」第8回


第8回 「私はあなたのことを理解している」という思い込みの病

 

一貫してこのようなことをこのしくじりアラフォーで

書かせていただいているような気がします。

 

相手のことを思う、ということほど

深く、難しいことはないと思います。

そして、必ずしも「付き合いの長さ」と「思いやりの深さ」

が比例しないことも最近、気づかされることもあります。

 

たまたま何かの会で横に座った人でも

一瞬にして自分のことをこんなに考えてくれるのだと感動したこともある一方、

ずっと、信じてやまなかった関係でも、ふと「あれ?私のことそんな風に思っていたの?」

と思わされることがあります。

 

「私はあなたを理解している」という思い込みの病

この病の悪化はやがて信頼関係、広い意味での人間関係を壊していくと危惧されます。

 

「私はあなたが良い(悪い)と思っていることは

  あなたも同じようにそう思っている」

こうした思い込みというのは、やがて思い込みを通り越し「決めつけ」になり

ある意味での気持ちの束縛ではないかと考えられます。

 

そうではないんだ・・・

 

私が求めていることは決してあなたは求めておらず

あなたが求めていることを私は理解していのだ

 

一見、このような文章だけ見ると虚無感と言いますか、寂しさのようなものを

感じるかもしれません。

しかし、そうではありません。

そう思うことは相手への理解を進める上では必要だと感じます。

 

 

親子、夫婦、恋人、友達と色々な関係を築いていく中でこのことを忘れてしまうと

考え方のズレに後になって気づき、傷つくこともあるわけです。

人は好意を持っている相手に少なからず「類似性」を知らず知らずのうちに

勝手に感じていると言われています。

まさに、価値観、考え方は同じであろうと思い込んでいるのです。

 

でも、そうではない。

 

あなたはあなた わたしはわたし 

理解するというのは、とても難しいことです。自分の価値観や考え方の枠を超え

その人のことをわかろうとするのはいつも心をフラットにしていく必要もある。

 

そんなに深く人間関係を考えているわけでなく

広く浅く人と関わる、ということも必ずしも悪いことではありません。

 

しかし、私しくじりアラフォーは、アラフォーをそろそろ卒業する

カウントダウンが始まり、考えました。

 

相手を思いやること

相手を理解すること

相手は私と同じと思い込まないこと

 

この全てが私には必要であり、良き50代を過ごそうとする上で

今、今、気づいたことに自分で自分を褒めてあげたいと思います。(笑)

 

気づく年齢も人それぞれ。ショッキングな出来事により

自分を見直すことはいつでもいいのだと。

過ぎてしまった日々は戻らない。

「この歳でこんなことも気づかなかったなんて」とは

思わなくてもいいということ。

 

しくじりアラフォーは多分アラフィフになってもしくじること間違いなし。

それでもいいんだ。それが私なのだから。

次回の更新は、10月20日(木)です。お楽しみに!

 

RICAさん

1973年生まれ。44歳。
大学時代から高級セレクトショップで働き、さまざまな人間模様を目にする。その後、国立大学秘書、人材派遣業を経て某電鉄系会社にて人事部人材育成を担当。現在、フリーで研修、時々販売員をしている。研修内容は、「マナーの前にまず躾」「気持ちで動く、働く」をモットーに伝えている。得意分野は医療、ファッション、社会問題、美容とさまざま。

 

 

 

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