interview

女性はもっと自由で輝く存在であるべき! イメージコンサルタント Venus Aura 代表 田中貴子さん


◆運命変えたご主人の一言

ーその後、カラーの仕事にまい進されたのかと思いきや、専業主婦時代があったとは意外でした。

専業主婦時代は、しばしカラーのことは忘れて、子どもにめいっぱい向き合い、本当に幸せでした。ただ行動範囲が近所の公園などに限られていて、服装もご近所ルック。どんどんオバサン化していく自分に「今、子育て中だし」と言い訳して、見ないフリを続けていたのも事実でした。

ある日、主人がオープン直後の六本木ヒルズでの食事中、私に「もっと外を見た方がいいよ」と言ったんです。

思いもよらない一言に、ハッとして見渡すと、そこにはヒールを履いてベビーカーを押すキレイな女性がいっぱいいました。私の日常には、子育てに夢中で髪を振り乱しているママしかいなかったし、それが当たり前だと思っていましたから。自分より年上そうに見えるのに輝いている人がいっぱいいたのが衝撃的で、「私、子育て疲れしてる」ってハッと気づきました。人生を楽しんでないかもって」思ったのです。

―田中さんの普段のどんな姿を見て、ご主人はそうおっしゃったんでしょうね。反発する気持ちはなかったですか?

私が、もともと外に出たり、キレイにしているのが好きだということが彼はわかっていたのでしょうね。彼から見て「私らしくなかった」のかも。でも私は素直に「本当にそうだな」と思いましたし、気づいた後、「そうだ、中途半端なまま終わっていた“色”を完結させよう」と思ったんです。

エレガントな雰囲気とは裏腹に「気合い」「突き進む」「度胸」「覚悟」などハンサムな言葉が次々と出てくくる意外さも田中さんの魅力の1つ。

 

◆カラーを学び直すために、再度スクールに

ーそこからカラーの仕事をすぐに再開したのですか?

とはいえ、子育てを投げ出すわけにもいきません。次に仕事をスタートさせた後は、中断することなく働きたいと考え、子どもの成長をみながら自分の準備を進めていきました。

ー準備というのは、具体的にどういうことですか?

以前にカラーアナリストでディプロマを取得してから年月が経っていたので、学び直す必要があると思ったのです。今度はイメージコンサルタントを目指して、骨格診断やマナーついても学ぶためにスクールに通いました。授業は週末だったので、その間、主人は娘を連れて公園で自転車の練習をさせてくれたり、はとバスに乗って出かけたりと、父娘2人で楽しめることをやってくれていたんです。

ーご家族の応援する気持ち、胸にぐっときますね。ようやく田中さんの昔からの夢の実現へと踏み出したわけですね。

スクールに通い始めたらもう迷いはありませんでした。もちろん子育てと家事をしながら通学するのは大変でしたが、レッスンに通う内にどんどん自分を取り戻していきました。自分の内面も外面も変わっていくのを感じていたし、変わっていく自分が楽しかったです。主人も「変わったよね」「生き生きしてるね」って言ってくれました。

書籍に収録されるきっかけになったブログは、多くの女性の背中を押してくれる珠玉の言葉がたくさん。コンサルを希望される方もブログを見て申し込まれる方が100%だそう。

◆“Venus Aura”のオープン

ー25歳で仕事をし始めてから13年。今度こそ、満を持してサロンのオープンですね。

はい。仕事をするなら都内と決めていて、娘が小学3年生になった2010年、サロンを中目黒にオープンしました。Venus Aura(ビーナスオーラ)と言うサロン名は、「女性らしく輝く人が沢山増えて欲しい」と言う思いを込めて、主人と一緒に考えました。

ーその後、テレビの通販番組への出演、大手企業のトップの方のスタイリングを担当、書籍発売、韓国でのセミナー、そして2015年には、World Beauty Academyでの講師と快進撃が続きますね。全て貴子さんが描いた通りですか?

紆余曲折があって、それを乗り超えて今花開いてきたのだと思います。頑張らせてくれる家族の応援もありました。私の場合は、5年後、10年後の目標を立てるというよりは、1つ目標が叶ったら次の目標を立てて、それに向かって頑張っていくのが好きですし、合っていますね。やりたかったことがどんどん実現しているのは事実ですが、協会の設立などこれからまだまだやりたいことがたくさんあります。

ー最後に。最近、「パーソナルカラー」が注目され、イメージコンサルタントを職業にする方も増えていますが、多くの方から田中さんが支持される理由は、何だとご自身では思われますか?

あるお客様から「貴子さんは常に『これで終わり』ということがなく、ストイックに仕事に向き合っているように見えるのに、仕事を楽しんでいるのがブログを読んでいて伝わってくる」と言われたことがあります。確かにそのままズバリで(笑)。

 私の楽しそうに仕事をしている姿や、お客様のBEFORE-AFTERの結果をご覧いただいた方から、アドバイスの的確さはもちろん、「相談しやすそう!」というお声をいただくこともあり、それらも支持してくださる理由にあるように思います。

 

確かに田中さんのブログを拝見しているとお客様の変身を心から喜び、楽しんでいる様子がよくわかります。お客様への、そして仕事へのあふれんばかりの“愛”で、多くの方々を美しく、可愛く、かっこよく、素敵に変身させる田中さん。そしてご自身も、きっとこれからも留まることなく進化していく姿に多くの人が魅了されるに違いありません。田中さん、ありがとうございました。

1ページ目へ

3ページへ

【Backnumber】

描いていた夢を一度は手放しながらも 運を自ら引き寄せた「グラン・アモーレ」代表 山崎純子さん 後編

板橋区・小竹向原で「グラン・アモーレ」“大きな愛”という意味の隠れ家エステサロンのオーナー兼エステティシャン・山崎純子さん。20代に人に勧められるままさまざまな仕事を経験。そのうちの1つであるエステサロンでは、「いつか自分の店を持つ」ことを夢に描くように。1年に360

1つ1つの仕事を極め続けた先にあったものは?「グラン・アモーレ」代表 山崎純子さん 前編

板橋区・小竹向原で「グラン・アモーレ」“大きな愛”という意味の隠れ家エステサロンのオーナー兼エステティシャン・山崎純子さん。20代に人に勧められるままさまざまな仕事を経験。そのうちの1つであるエステサロンでは、「いつか自分の店を持つ」ことを夢に描くように。1年に360

Podcast インタビュー 8月後半のゲスト ペットと飼い主の心理アドバイザー・掛札文香さん

◆ペットと飼い主の心をつなぐ掛札文香さんのお仕事「ペットと飼い主の心理アドバイザー」とは? ご自分が可愛がっているペットと気持ちを交わせていますか? 例えば、ワンちゃんであれば「吠える」「噛む」などに困っていたり、愛情を […]

Podcast インタビュー 8月前半のゲスト PRプロデューサー 砂羽美佳さん

◆掲載率100%! 誇れる仕事を社会に代弁するPRプロデューサーのお仕事とは? PRのお仕事を始めて今年で3年目という砂羽美佳さん。その始まりは、心理カウンセラーのお仕事から思いがけずやってきたものでした。現在、行ってい […]

Podcast インタビュー 7月後半のゲスト 矢野尚美さん

  ◆働くママ&パパの救世主「指一本クッキング」とは? 説明文:元パティシエとして活躍され、調理師免許も取得している矢野尚美さん。とにかく時間に追われる男の子3人の子育ての中、ある事件(?)が勃発! その出来事 […]

Podcast インタビュー 7月前半のゲスト 南ラオス自然農園/山本浩士さん

◆繭も1つの大切な命。「お蚕さんの命を全うさせる」 多くの女性が大好きな「シルク」。原料となる生糸ができるまでの過程に興味を持つ人はあまり多くないかもしれません。未知の土地ラオスで、そして未経験でお蚕さん4万頭の飼育をス […]

Podcast インタビュー 6月後半のゲスト NYヨガ講師・木下真希さん

◆産後ママの体形だけじゃなくて、マインドも整えてあげたい! NY帰りのヨガ講師・木下真希さんをゲストにお迎えし、お仕事のお話をうかがいました。シンガポール、NYでの長年の滞在経験を経て、現在福岡県八女市で大自然に囲まれて […]

Podcast インタビュー 6月前半のゲスト 集客プロデューサー・シーモアかおりさん

◆「楽しいところに人は集まる!」を愛ある巻き込み力で実践 ゲストは、ハワイ在住の集客プロデューサーのシーモアかおりさん。かおりさんが主宰する「CANVAが大好きカフェ」のメンバーは、2000人OVER。「惜しみなく与える […]

「多くの人の人生に向き合った経験を活かして、頼れる存在に」ソニー生命保険株式会社 ライフプランナー 高橋宏和さん 後編

フランスの大学でMBAを取得後、商社に入社。その後、6年に及ぶヨーロッパ3か国での駐在生活を送った高橋さん。中でもフランスでの勤務中に課せられた大きな責任を伴うミッションは、学生インターンとして働く高橋さんを可愛がってくれていた従業員を対象としたリス

「かつての同僚をクビに!? 自分に課したミッションとは?」ソニー生命保険株式会社 ライフプランナー 高橋宏和さん 前編

商社マンとして渡欧。待ち受けていたミッション ■毎年巨額の赤字でも見て見ぬふり!? 地理的にヨーロッパの中央に位置するチェコのプラハに赴任し、ヨーロッパ全体の物流事業を管理する業務についていました。社内で毎年多額の赤字を […]

「100歳まで、健康で楽しく、おしゃれ心を持って生きる」 オヌキマキさん 後編

前編では、愛する男性との結婚と同時に「嵐」の時代の幕開けとなったというお話をうかがいました。3年間も誰にも言えなかったというマキさんのトラ

「100歳まで、健康で楽しく、おしゃれ心を持って生きる」 アンチエイジングサロンbliss経営者 オヌキマキさん 前編

田園調布のアンチエイジングのサロン「bliss」経営するオヌキマキさん。アメリカ留学中に出会って結婚した男性は、茨城県水戸市で約130年続く写真館

「自信をもって理想の自分を笑って生きる」photostyling75c 代表 渕本奈美さん 後編

「自分で選んだ道なのに、苦しくて全てから逃げ出したかった。全てを捨てたかった」という奈美さん。仕事にも集中できない状態に陥ってしまいます。

「自信をもって理想の自分を笑って生きる」photostyling75c 代表 渕本奈美さん 前編

今から15年ほど前のこと。長女1歳の誕生日に撮影した韓国のハウススタジオの素晴らしさに感動し、「是非、日本にこのスタジオを!」と社長に直

「自分の人生を自由に描きましょう」メイクアップアーティスト 代表柴田祐美子さん 後編

前編では、メイクの力に気付いた大学時代、そして大阪でアルバイトをしながらシンガーへの夢を追う祐美子さんに「市場価値がない」と厳しい現実が突き付けられます。夢を諦めた祐美子さんのその後は…

「自分の人生を自由に描きましょう」メイクアップアーティスト 柴田祐美子さん 前編

福岡市・天神にある骨格分析メイクレッスンサロン「スリーグラフィティ」代表・柴田祐美子さん。大学卒業後、広告代理店に勤務。その後、プロのメイクアップアーティストになるべく銀座でメイクを学び、実地経験を重ねて29歳で独立。現在、福岡はもちろん、遠方各地から足を運ぶ人も多い人気メイクアップアーティストです。

経営者の「想い」を「ことば」にするプロ ココロイキ代表 大野幸子さん

◆学んだ知識も、持って生まれた才能も生かせない!? ―「何になりたい!」というのは、なかったそうですが、大学を選ぶとき、ある程度将来を描いて学部選びをしますよね。  世の中の動きについて知りたいと思っていて、「世の中は、 […]

「年齢を重ねることを楽しみ、輝く女性に」株式会社Animato代表 佐藤真理子さん

広告代理店勤務からバッグの輸入販売、コスメや飲食店のプロデュース。さらにご自身も20歳の時からモデルとして活躍する佐藤真理子さん。活躍の幅が広いため、真理子さんを知る多くの人は、「真理子さんって、どんな方なの?」「何のお仕事をされているの?」と不思議がっている様子。ご自身の会社設立10周年を迎えた節目の今年、さらなるチャレンジに向けて準備を進めている真理子さんにお話をうかがいました。

代々木上原の人気エステサロン ヴィヴァーチェ代表 挑戦し続けるオーナー舟津真里さん

代々木上原の住宅街に佇む瀟洒な一軒家エステサロン「vivace(ヴィヴァーチェ)」代表の舟津真里さん。vivaceは、第4回のエステグランプリで、顧客満足度第1位を獲得、そして真里さんご自身もフェイシャル技術部門でグランプリに輝いています。小さい頃から「美しいもの」「華やかなもの」に憧れていたという真里さん。どんな分かれ道をたどってこられたのでしょう。

肌トラブルに悩む切実な思いから生まれたコスメを多くの女性に 株式会社ビープロテック役員 宮下忍さん

-大学卒業後、すぐに化粧品の世界に入ったわけではなかったのですね。 そうなんです。実は私は、学生の頃からCAに憧れていて、外資系の航空会社から採用通知をいただいていたのですが、生活拠点が海外になってしまうので、大学卒業後 […]

保護中: 母から受け継いだ「おしゃれ」のDNA 「装いコンシェルジュ」麻日奈芽実さん

この投稿はパスワードで保護されているため抜粋文はありません。

ポッドキャストのインタビュー番組「Heartful Life」にて川崎あゆみインタビュー

6月20日 都内某所、Woman Crossroad主宰 川崎あゆみが、ポッドキャスト「Hearful Life」にて、私のこれまでのキャリアの道のりについて、お話させていただきました。   インタビュアーは、韓国コスメ […]

シェアコスメ®を広めたい! 株式会社ability 代表小出美知代さん

ツアーコンダクターになる夢を胸に、福岡から銀行から借りた50万円を手に上京したのが23歳。夢を叶えながらも、結婚・出産・離婚。シングルマザーとして子育てしながら働き、コスメのOEM工場と運命的な出会

ファッションキャリアからコスメ開発へ ディファインビューティ―代表 藤田陽子さん

今回は、テレビ通販番組に出演中のお姿をご存じの方も多いかもしれません。美容研究家の藤田陽子さんをご紹介します。アパレル業界で15年以上ものキャリアを積み、その後、オリジナルコスメ「ディファインビュ

結婚情報センターNOZZE代表 須野田珠美さん 第3話(終)~最愛の夫の死&新しい結婚観~

◆新しい結婚観「ボーダーレス婚」とは? ー須野田さんは、ご主人と信頼しあい、どんな時も支え合って30年も結婚生活を送ってこられたわけですが、ここ数年、「結婚したいと思わない、興味がない」という人が増えています。どのように […]

結婚情報センター会社NOZZE代表 須野田珠美さん 第2話~結婚業界で修行&心を伝える可愛い知恵~

◆ポストイット de コミュニケーション ー全く違う会社で共働き。ご主人とすれ違い生活になりがちかと思いますが、コミュニケーションはどのように取っていらしたのですか? 喧嘩して謝れなかったり、本当は言いたいことが言えなか […]

結婚情報センターNOZZE 代表 須野田珠美さん 第1話 ~ご主人との出会い&驚きの結婚生活~

◆お金はなかったけど不安なんて全くなかった ー真逆ともいえる値観を持ったお2人。ご結婚されて、いかがでしたか?  想像を絶する面白い人でした(笑)。初めて主人の部屋のドアを開けたら、黒いゴミ袋が山積みで、臭いもひどいしゴ […]

あなたのファン作りアドバイザー 増田恵美さん

Woman Crossroad 100人インタビュー File No.2 増田恵美(めぐみ)さん  「あなたのファン作りアドバイザー」として、多くの迷えるブロガーたちを導き、ご自身もパワーブロガー、インフルエンサー、読者 […]

ハンドメイド作家 千村祐子さん

ハンドメイド作家 千村祐子さん  現在、会社勤めをしながら、昔から得意だった裁縫の腕を活かして、友人・知人のリクエストに応じて、手作りのバッグやポーチ、キッチングッズなどを作る”手作り工房”を立ち上げた祐子さんの”分かれ […]

パーリィテラス “SEVEN” 「からだデザイン」代表 一井葉子さん

子育てが終わって一段落、そんな女性も多い40歳代は、まだまだ人生の折り返し地点。「これからは自分のための自分らしい人生を歩みたい」とこれから自分主役の人生を歩もうとしている女性達にエールを送りたいという想いから誕生したキ […]

アーティフィシャルフラワー第一人者  花装飾作家 FLORA ROOM主宰 中山亜希子さん

◆アーティフィシャルフラワー1本で勝負していく -その頃、日本には“造花”という言葉はありましたが、アーティフィシャルフラワーなんて洒落たネーミングではなかったですよね。 2006年頃は、プリザーブドフラワーが全盛だった […]

”働く母ちゃんの背中を見せてやる!” 日本ママ起業家大学 代表理事 近藤洋子さん インタビュー

◆ラジオDJの経験からコンサルティングへ -ラジオのDJから、どのようにビジネス・コンサルティングへとつながっていったのですか? ラジオの番組内で経営者へのインタビューを重ねるうちに、だんだんビジネスの分野に興味を持つよ […]

“奇跡の50代” 美容研究家 飯塚かこさんインタビュー

苦しかった40代を乗り越えて、50代から大きな変化が起きました。寝たきりの間に美容に励んだ結果、美肌に磨きがかかり、光文社「HERS」読者モデルとして誌面に登場。同社「美ST」でKawaii美魔女として話題になり、テレビ […]

女性はもっと自由で輝く存在であるべき! イメージコンサルタント Venus Aura 代表 田中貴子さん

◆運命変えたご主人の一言 ーその後、カラーの仕事にまい進されたのかと思いきや、専業主婦時代があったとは意外でした。 専業主婦時代は、しばしカラーのことは忘れて、子どもにめいっぱい向き合い、本当に幸せでした。ただ行動範囲が […]
コメントなし
1

2

3

関連記事

  1. 結婚情報センター会社NOZZE代表 須野田珠美さん 第2話~結婚…
  2. Podcast インタビュー 6月前半のゲスト 集客プロデューサ…
  3. 描いていた夢を一度は手放しながらも 運を自ら引き寄せた「グラン…
  4. ハンドメイド作家 千村祐子さん
  5. ファッションキャリアからコスメ開発へ ディファインビューティ―代…
  6. 結婚情報センターNOZZE 代表 須野田珠美さん 第1話 ~ご主…
  7. 「自信をもって理想の自分を笑って生きる」photostyling…
  8. 「かつての同僚をクビに!? 自分に課したミッションとは?」ソニー…
PAGE TOP