「自分の人生を自由に描きましょう」メイクアップアーティスト　代表柴田祐美子さん　後編

interview

◆全国どこでもレッスンが受けられるオンライン講座を作成

－サロンに直接いらっしゃるお客様も大勢いらっしゃるのに、オンライン講座「もうメイクが苦手なんて言わせない！　10分メイク動画講座」を作成されたのは、どうしてですか？

ありがたいことに、福岡だけではなく、九州各地、中国地方からもレッスンを受けに来てくださっています。でも、レッスン代に加えて、交通費を負担してまで来ていただくのが申し訳ないなと思い始めたんです。あるとき、福岡で「通信講座の作りセミナー」が開催されるのを知り、「これだ！」と思って出席し、それから本格的に作成しました。

－オンラインでのカウンセリングとはどのようなものですか。

ZOOMを使って、60～90分かけてじっくり行います。あらかじめすっぴんのお顔を角度を変えて撮影した写真をメールで送っていただき、カウンセリング時にメイクのお悩みやご希望をうかがいます。その後、「パーソナルカラー診断」、その方が一番美しく見える「ゴールデンバランス診断」、「骨格分析」を行い、その方に一番似合うメイクをご提案しています。また、お使いのメイク道具も拝見して、アドバイスをさせていただきます。このカウンセリングに基づいて、その方に必要なメイクの動画をお送りするという流れです。

＊ZOOM…オンラインで対面のミーティングができる機能を持ったアプリ

－柴田さんが撮影されたメイク動画は100本以上だとか。すごい数ですね。

１本の長さが5～10分の動画なのですが、ファンデーションは、リキッド派なのかパウダー派なのか。手、パフ、それともブラシでつけるのかなど、メイク道具やメイク方法にあわせて、必要な動画をお送りしています。いろんな方の顔やパーツにあわせて、きめ細やかにと思って作っていたら100本を超えていました。自分に必要な動画だけが届くので、無駄がないし、何度も繰り返し見ることができるのがいいとお陰様で大好評をいただいています。

－お客様のことを本当に思う、祐美子さんの真摯な思いが伝わってきます。今後の展望をお聞かせください。

大学時代に、私自身がメイクによって自分のコンプレックスから解放され、明るく過ごせるようになったという経験しました。同じように自分に自信を持てない人や、抱えている悩みをどのように解決したらいいのかわからない人も、メイクが解決できることがあるかもしれない。今後は、おしゃれのためのメイクだけではなく、その方の生活の質を高められるような、人生をもっと楽しめるようなメイクの持つ“可能性”を広げていきたいと思っています。

－最後にサロン名「スリーグラフィティ」の意味を教えてください。

グラフィティは、英語で「落書き」という意味です。メイクには基礎的な理論はあるけれど、絶対にこうしなければいけないというものはないと私は、思っています。「自分の顔にあわせて自由にメイクをしましょう。自分の人生を自由に作りましょう」という思いを込めました。また、「スリー」は、メイクの大切な3つ要素「色」「形」「質感」を表しています。

それから私は、3人きょうだいなのですが、3人それぞれがいい人生を歩めたらいいなという気持ちをこめました。