苦しかった40代を乗り越えて、50代から大きな変化が起きました。寝たきりの間に美容に励んだ結果、美肌に磨きがかかり、光文社「HERS」読者モデルとして誌面に登場。同社「美ST」でKawaii美魔女として話題になり、テレビ番組「笑っていいとも」から出演依頼が入ったほどです。
◆50歳で初めて社会人に
―あれよ、あれよという間に雑誌やテレビに出る機会が増えていきましたね。2013年には、タレント事務所に入られましたね。
雑誌の読者モデルだけではなく、テレビ出演や商品プロデュースのお話をいただくようになって、マネージメントしてくださる方が必要だなと思っていたのが1つです。もう1つは、実際に試した新しいコスメや美容情報などをずっとブログで紹介してきましたが、個人での発信には限りがあると常々感じていたので、より多くの方に伝えるためには事務所に入る必要があると思ったのです。(2019年12月現在は、フリー)
―ファッション雑誌の読者モデルに起用されてから、10年が経とうとしていますが、お仕事に対するスタンスは、最初の頃と比べて変化はありますか?
はい。これまでも頂いたお仕事は、もちろん100%全力投球で頑張ってきたのですが、今までお断わりしてきた企画もこれからは挑戦していこうと思うようになりました。 実は、「絶対に嫌です」と頑なにお断りしてきたのが”脱毛企画”。でも昨年、私が肩の手術を受けた時に、脱毛をしておいて良かったと思う場面があったんです。“自分で試して本当に良かったものをお伝えする”のが私のポリシーですから、これはみなさんに伝えなくてはと思い、それまで自分の中ではNGだった企画をお受けすることにしたのです。
―最近は、商品のプロデュースも手掛けていらっしゃいますね。50歳まで社会経験がないかこさんにとって、ハードルは高いと感じませんでしたか?
すごく高いハードルでした。打ち合わせや会議でも自分の意見を言ったり、要望を伝えたりする時になかなか本意が伝わらないんです。“なんとなくこんな感じ”で伝えてしまうと想像と違うものが出来てしまったり。当時の事務所の社長に「ニコニコして言うから、伝わらないんじゃないの?」って言われ、今年は「きちんと、はっきり伝えたいことを伝える」ことが私の課題です。 でもプロデュースした商品を手に取ってくださった方から「とても良かった」とうれしいコメントをいただくと、とても励みになっています。
―ご自分の化粧品ブランド「KAKO IIZUKA」も販売されていますね? どのような経緯で化粧品を作ることになったのですか?
体調を崩してお肌がボロボロになってしまってもエステサロンにも行けなかった経験から、体調を崩して外に出られない方、仕事で忙しい方、地方にお住まいの方など、サロンに行きたくても行けない方におうちでエステサロン級のお化粧品をお届けしたいなと思っていました。
ずっといい成分がないか探していたところ、5年前にヒト由来幹細胞培養液と出会い、「これだ!」と。それまでクリニックでしか扱えなかった成分でしたが、ちょうど化粧品にも使用してようなったタイミングだったので、作ることを決心しました。
◆お肌のお手入れは、自分を癒すこと
―かこさんは、ご自宅でのケアが基本だとか。「お肌のお手入れが大好き」とおっしゃっていますが、かこさんにとって、お肌のお手入れタイムはどういう時間なのですか?
肌のお手入れタイムは、自分を癒す時間です。女性は肌がキレイだと、それだけで理由もなく幸せな気持ちになるし、外にでかけたいと思ったりしませんか? お手入れすることは、自分を大事にすることだと思っているんです。シワ・タルミは、完全にはなくならないけど、エステサロンに行かなくても、自分自身を慈しんでお手入れをしたら、お肌は絶対に応えてくれます。自分の手で自分の肌に触れることが癒しになって、しかもキレイになれるなんてこんないい方法はないと思うんです!私はいつも、自分を「自分専属のエステティシャン」だと思ってお手入れしているんですよ。 シンプルで、毎日続けられるお手入れなら、時間的にも経済的にもサロンに通うのが難しい方もいらっしゃる方でもできるので、これからも自宅でできる肌のお手入れ方法や健康でいられるものを発信していきたいと思っています。
―60歳を目前に考えていらっしゃることはありますか?
私は、100歳まで生きるつもりでいるんですが、「女性は何歳からでもキレイになれる」ちうメッセージを多くの皆さんに届けていきたいですね。
それと自分のために桜柄のピンク色の骨壺を作ろうと思っています(笑)。私が亡くなっても、子どもたちは、「ママは、自分が入りたかった骨壺に入れて喜んでいるわ」と悲しまずに済むと思って(笑)。
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50歳まで社会経験がないというお話でしたが、読者モデルになってから10年。現在のかこさんは、ご自分の立ち位置をしっかり見極めて、求められる役割をきちんと果たそうというプロの自覚がよく伝わってきました。柔らかい口調の中にも、ご自分の経験を活かして、現状に苦しんでいる方々に、「お肌をお手入れすることでキレイになって毎日を明るく過ごしましょう」というメッセージを届け続けたいという”強く優しい思い”を感じたインタビューでした。
撮影・ヘアメイク/STUDIO KUMU 取材/川崎あゆみ
<メッセージ>
いつも微笑んでいる“微笑女”なら何歳になっても、すぐなれます。
若い頃は、容姿に左右されがちですが、年齢を重ねると内面とお肌、笑顔が大切。
いつも微笑んでいる、微笑んでいられる人が素敵だと思います。 このインタビューを読んで、「今、何もできないな」「していないな」って焦ってる方も、今大変なことがあって悩んだり、苦しんだりしている方も、私のように人生の後半に楽しいことがあるかもしれないから、今を頑張ろうって思っていただけたら嬉しいです。
◆飯塚かこ アメーバオフィシャルブログ
かこリーヌ50の秘密 http://ameblo.jp/k-klover/
著書「年を重ねるたびにどんどん美人になる方法」/大和書房 2013/8/17 発売
【Backnumber】
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