◆今後は、より「女性支援」「女性のサポート」に特化
―アニマートを設立して10年。今後あらたにスタートさせるビジネスについて教えてください。
これまでの仕事の集大成として、「自分の会社で出来る事は何か」と考えたところ、私自身の中に「女性支援」をしたいという気持ちがベースにあることを再確認しました。
その1つが、オンライン講座のスクールの開校です。何かの分野で知識や経験がある方が、その内容をテキストにまとめてオンライン講座として開講すれば、全国どこにいても講師として職を得ることができます。
家族の看病や子育て、介護中など仕事をしたくてもできないという方でも、一度テキストを作ってしまえば、受講生がいる限り収入を得られるこのシステムは、住んでいる場所は関係ありませんから、地方にお住まいの女性のチャンスを掴むお手伝いになるのではと考えています。もちろん、学びたい方も日本のみならず、世界中のどこにいても学ぶことができますし。
スクールの名前は、「APPRENDRE(アプランドル)」。フランス語で、「学ぶ」という意味です。講座を開講した講師の方々がお互いに応援しあい、相乗効果によって活気のあるスクールになればいいなと思っていますし、スター講師が誕生するように主催者としてサポートしていきたいと思っています。
―海外からスーパーフードを輸入するともおっしゃっていました。
かつての化粧品開発の経験を活かし、新規事業としてスーパーフードの自社ブランド商品「madame maca(マダムマカ)」を開発しました。この商品の誕生には、私の高校からの大親友のアドバイスが大きく影響しています。現在、サンフランシスコ在住の彼女によると、アメリカでは男女問わずマカを摂っている人がとても多く、彼女自身もマカの良さを実感しているとのこと。
彼女が日本に一時帰国した際、雑談の中で「マカは、日本では、男性の精力剤という認識の人が多いけど、女性こそ摂るべきサプリメントなのに」と残念がって話してくれたことがきっかけです。実は私も、マカは男性の精力剤のイメージを持っていましたが、飲みはじめたら、更年期の女性のサポートなど「これはいい!」と思ったのです。
自然食品で安心ですし、「もっと女性に広めたい」という思いから、自社ブランドの設立を決意し、すぐに原料メーカーを探しました。自然食品を自社ブランドとして商品化するのは、想像以上に大変で。独特の業界ルールがありますし、マカについては「オーガニック食品」の証明になるJAS認定を取得するため、厳しい基準をクリアする必要があります。工場を求めて北海道にも行きました。その甲斐あって、最終的に、とても信頼のおける原料メーカーに出会え、女性の身体をサポートする「madame maca」を自社ブランドとして商品化し販売出来る事になりました。また、商品化するにあたり、かつて店舗プロデュースした吉祥寺BAL BOCCAで「madame maca」を使ったメニューを期間限定で提供するコラボメニュー企画も予定しています。
―相変わらず、すごいガッツですね。イタリアからバッグを輸入されたときのお話を思い出しました。
一度、ヨーロッパからのインポートを経験していたので、私にとって輸入の仕事のハードルは高くないんです。ただしバッグと違って、今回は扱うのが食品なので、輸入にあたってはクリアしなくてはいけない事が多く、勉強する事が多いです。
さらに、「madame maca」と同時期の発売の商品として、オーガニック商品でユニークかつ、日本にまだ輸入されていない商品をリサーチしたところ、ドイツの「matcha blue(マッチャブルー)」という商品に出会いました。早速、ドイツの製造販売元に連絡を入れ、何度もやり取りを重ねて、国内初の販売代理店となりました。
―真理子さんは、自らどんどん切り開いていくんですね。誰もが真似できることではないと思います。
まだありますよ(笑)。現在は、花装飾作家・中山亜希子のマネジメントも行っています。約10年のお付き合いになる中山亜希子さんは、アーティフィシャルフラワーの第一人者。亜希子さんの素晴らしい作品を商業アート、セラピーアートとして広めるべく、PRやマネジメントを担当しています。最近、大手ホテルチェーンとの契約が決まり、これからより多くの方に作品を目にしていただけると喜んでいます。
マネジメントに関しても、ジャンルにこだわらず、多くの女性の才能をビジネスに繋げていくお手伝いができたらと思っています。
こうして、自分の半生を戻ってみると、ずべて「つながり」が基本となっているように感じます。私の周囲は、個性あふれる方々が多く、時に主張も強いため、ぶつかる場合もありますが、それはきっとみなさん、真剣に生きているからだと思います。そして、そんな方々と、仕事を通して繋がりを持ち、それを紡いでいけたら、きっとみんなHappyになれると思います。
撮影/山辺恵美子 ヘアメイク/大山美智 取材/川崎あゆみ
【Backnumber】
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