代々木上原の住宅街に佇む瀟洒な一軒家エステサロン「vivace(ヴィヴァーチェ)」代表の舟津真里さん。vivaceは、第4回のエステグランプリで、顧客満足度第1位を獲得、そして真里さんご自身もフェイシャル技術部門でグランプリに輝いています。小さい頃から「美しいもの」「華やかなもの」に憧れていたという真里さん。どんな分かれ道をたどってこられたのでしょう。
◆「期待に添えない子」だった幼少期
― 子どもの頃は、どんなお子さんでしたか?
子どもの頃から「美」にすごく興味があって、母親が美容院に行く時は必ずついて行っていました。女の人って、美容院に入る前の顔とキレイになって出てくる時の顔が全然違うでしょう? 子どもながら、一瞬にして「変わる」ということにワクワクして、見ているのが楽しかったんです。
― その頃から、今のお仕事につながる片鱗はあったのですね。何か習い事はしていましたか?
私をタカラジェンヌにするか、ミスコンテスト出場させたいと思っていた母の希望で、ピアノ、日本舞踊、バレエ、習字、英語などたくさんの習い事をしていました。小・中の9年間、月曜日から金曜日まで、ほとんど毎日習い事が入っていましたが、私がやりたくてやっているわけではないので、練習も全然しないし、何1つ身につきませんでした。幼稚園受験もしましたが、面接の時に引っ込み思案でうまく話せなくて、母親の「期待に添えない子」でしたね。
中学では、「エースをねらえ」に憧れて、テニス部に入りました。でも、もともと運動音痴だし、スコートに憧れていただけだったから全然上達しなくて。途中で「辞めたい」と先生に言ったら、「お前は、最後まで何かをやり遂げないと全部中途半端で終わる。何か1つくらいやり遂げなさい」と言われて、とりあえず3年間続けました。
― 高校生になっても、「美」への意識は、高いままだったのですか?
当時の高校生は、お化粧と言っても、まだ色付きのリップをつけるくらいの時代。でも私が興味があったのは、メイクよりも「肌」そのものでした。ある日、母親が外出中に化粧品の訪問販売の女性が自宅に来たことがあって、化粧品に興味津々の私に色々説明してくれたんです。結局私は、お小遣いの中から月々払う形で10万円分の化粧品のセットを買ってしまったんです。もちろん、母には内緒で。
夜になるとこっそり、鏡がついている縦長の水色の化粧品ボックスを机の下から出して化粧水や乳液を顔につけるのが、すごく楽しかった。当然ですが、すぐに母にばれてクーリングオフ。販売員の女性も怒られ、私は返すことになってしまって、とても残念でした。
◆チャンスが来てもつかむこともできなかった
―芸能界にも憧れていたそうですね。
華やかなことへの憧れがあったんですね。モデルのオーディションを受けたり、雑誌の「セブンティーン」「プチセブン」のモデルのコンテストに応募して、トロフィーをもらったこともあります。原宿を歩いていて芸能プロダクションから声をかけられた時は、親に内緒でレッスンを受けるようになりました。
アイドル歌手の妹を決めるオーディションでは、何万人の応募者の最後の3人に残ったというのに、歌や踊りの厳しいレッスンに耐えられず、デビュー寸前に私の悪いクセで挫折したんです。
今思うと私は勉強が大嫌いで、授業中も居眠りばかり。芸能界に入りたいというよりは、勉強からの逃げ道にしていたのだと思います。だからデビューというチャンスが来ても、厳しいレッスンに向きあえなかったのです。
―高校生ともなると、だんだん進路について考え始めますよね? 美容系の進路を選んだのですか?
そんな私が唯一興味を持っていたのが「美容」でした。その頃の美容の仕事と言えば、美容師か、美容部員でしたが、高校生の私は、エステに行ったこともないのになぜか「エステティシャンになりたい」と思っていたんです。
大学への進学を望んでいた両親を説得して、専門学校に入学しましたが、「エステティシャンなんて、そんなに勉強しなくていい」と思いこんでいたのが大間違い(笑)。実際は、生理解剖学、皮膚論などの各種理論を学び、実技としてエステ技術、メイクの授業もある。試験に落ちると卒業できないので、それまでの人生の中であんなに勉強したことはないというくらい勉強しました。でも、「なりたい」という真剣な気持ちがあったから楽しかったし、最後まで続いたのでしょうね。
子どもの頃から多くの習い事をし、モデルにもスカウトされるほどだったのに、形にすることができなかったとおっしゃる真里さん。ようやく自分が本当に興味のあることが形になります。
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