あなたに勇気をくれる言葉　「明日一歩踏み出す力」第35回

こんにちは。

大内順加です。

師走に入り、2022年も残すところあとわずかになりました。皆さまは締めくくりの１か月をどのようにお過ごしでしょうか。

年内までに片づけたい仕事を追い込みで頑張っていたり、忙しくも充実していたり、クリスマスや年末年始の楽しい予定に心躍らせているという方もいるでしょう。

さまざまな過ごし方があると思いますが、少し時間ができたら、今年も感謝の気持ちと共に1年を静かに振り返る時間を取ってみてはいかがでしょうか。

「あのときのあの苦しみも

あのときのあの悲しみも

みんな肥料になったんだなあ

じぶんが自分になるための」

―相田みつを―

振り返ってみればとにかく忙しい日々だったという方も、大変な思いや苦労があったという方も、大きな前進や成果を得られた方も、幸せいっぱいの日々を過ごした方も、いつか大輪の花を咲かせるための準備や種まきをしていたという方もいるでしょう。

今日までの１年間に出会ったどんなできごとも経験も、これからの人生をより味わい深く豊かにするための学びやヒントを与えてくれたはずです。

どんな日々も、自分がこれからも自分らしく幸せに生きていくために、大切な心の糧になっていくことでしょう。

「大切なのは他人だけではなく、自分自身への感謝や労いも忘れないということ」

―國分利治―

日々の中では慌ただしく駆け抜けてしまった自分の気持ちや、ゆっくりと向き合えずに置き去りにしてきた感情も、この１ヵ月はゆっくりと迎えに行ってあげてください。

そして１年間頑張ってきた自分自身のことも、「よく頑張ったね」と大切に慈しんであげましょう。自分へのクリスマスプレゼントも、お忘れなく。

自己受容も含めて、今日までの日々に思いを馳せ、そこに関わってくれた人々やできごと、学んだことや成長したことをひとつずつ味わい直してみると、自然に温かい感謝の気持ちが湧き出てくるのではないでしょうか。

「感謝の心を持つことは、小さな幸せを手にするチャンスをたくさん作ってくれる。」

―長友佑都―

「私にとってはあらゆる時間が恵みである。そして誰かに会ってその笑顔を見るたびに、私は心から感謝の気持ちになる。」

―エリ・ヴィ－ゼル―

「一年を振り返る」という行為には、記憶や感情の整理とともに、「出来事をどう受け止めていたか」という自分の”認知（ものごとの捉え方）”を見直す効果があります。

たとえば少し辛いできごとや苦労もあった１年だったとしても、感謝や学びを得たという視点で改めて「ありがとう」と“認識し直す”ことで、改めて記憶を捉え直す（場合によっては潜在意識をプラスに書き換える）という効果もあるのです。

人は、ものごとの捉え方（認知）次第で、生まれる感情や、感情から派生する行動を変えることができます。だからこそ、あなたの１年間を感謝とともに再認識することは、これからのあなたの心のエネルギーになり、潜在意識への大きなアプローチとなる大切な時間になるかもしれません。

そしてその温かいエネルギーはあなたの心を満たし、周りの人に笑顔を与え、新しい年への希望の一歩につながることでしょう。

「あなたが一生の中で言った唯一の祈りが「ありがとう」であれば、それで十分だ。」

　　　―マイスター・エックハルト―

【大内順加　プロフィール】
１９７９年生まれ、二児の母。
フリーライター／心理カウンセラー、アンガーマネジメントキッズインストラクター。

大学では臨床心理を専攻。大手広告代理店勤務を経て、出産・育児中は認知行動療法を学ぶ傍ら、育児関連webサイトで在宅ライターに。2008年より本格的に活動を始める。

現在は主に、認知行動療法、ストレスマネジメントに関する書籍の執筆や、ライフスタイルマガジン、情報サイトの記事作成、企画・編集作業、横浜の地域密着型おでかけサイトで突撃取材&インタビュー記事、現地レポ作成などをおこなっている。

心理カウンセラーとして認知行動療法を用いたカウンセリングのほか、ギャングエイジの子どもを対象に「怒りを感じたとき、どう行動するか」「怒りをコントロールする方法と大切さ」について伝える日本アンガーマネジメント協会認定アンガーマネジメントキッズインストラクターとしても活動中。

【執筆メディア】

◆”知らなかった新しい横浜”を紹介するウェブサイト「ハマニア」にて「なかのひとに聞いてみた！」インタビュー

◆ブログ：「きもちの居場所―幸せをつかむチカラ磨き―」
➔https://ameblo.jp/utari-atuy

◆書籍「人生を変える無意識の使い方―なりたい自分に必ずなれる！―」
➔https://www.amazon.co.jp/dp/B08KDP7V56/