こんにちは、大内順加です。
緊急事態宣言が解除されて、皆様の生活もまた少し変化している時でしょうか。
元々、春からこの時期にかけては新生活がスタートして何かと楽しみな季節ですが、反面、環境の変化やそれに伴うストレスを受けがちな時期でもあり、五月病と呼ばれる言葉が出てくる頃でもあります。
今年は新型コロナ影響下でその時期が遅れてくる、つまり緊急事態宣言が解除された今が、例年の新生活スタート時期に近い状況になっている方もいることでしょう。
もしくは緊急事態宣言以前からずっと変化にさらされてきて、心の緊張状態が続いていたり、環境の変化に順応すべく忙しく走り続けてきたりしたために、心のガス欠が起きそう…という方もいるかもしれません。
環境の変化への漠然とした不安や、なんとなく心にモヤがかかってしまう時。
いまひとつ、やる気を奮い起こせないとか、息切れしてしまったとか、心の元気を出せない時だってありますよね。
そんな時は、無理に頑張らなくていいんだと思っています。
そして代わりに少し、頭の中で遊びましょう。
ちょっと思い浮かべてみて下さい。
そういえば行きたいところ、やってみたいこと、久しぶりに会いたい人、食べてみたいもの、こんなことがあったら嬉しいなと思うこと、叶えたい夢…
小さなことから大きな夢まで、想像なら何だって自由です。
なんとなく思い浮かべるだけで顔がにやけてしまうような夢を、心に遊ばせてみて下さい。
「どこから」ではなく「どこへ」。
フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ
(「ツァラトゥストラはかく語りき」より)
山の中で歩き疲れた時、「あそこに見える山小屋まで」と行き先が見えると、座りこみたい気分でも不思議と足が前に出るものです。
薄闇の中でどこに向かえば良いのかわからず立ち止まってしまった時、先に光が見えたとしましょう。
「光の方へ行きたい」と目指す先が見えると、今とこれまでがどんな状況だったとしても、人はそこへ向かって一歩前に進もうとするのです。
(これには認知心理学・認知科学に基づく脳の機能が関係するのですが、今そのことは置いておきますね。)
勇気を奮い立たせる必要も、あれこれ考える必要もありません。ただ「あっちに行こう」と行きたい方を見るだけ。
「どこへ」。
これは実は、かなり強力な心のガソリンです。
心のガソリンタンクの大きさは人それぞれなので、すぐに満タンにならなくても焦ることは全くありません。
モヤがかかっている時は、その向こうにある、行きたい先へ心を遊ばせてみて下さい。
すると、不思議と前に一歩が出て、いつの間にか行きたい場所にいるあなたに気づけるのではないでしょうか。
【大内順加 プロフィール】
1979年生まれ、二児の母。
フリーライター/心理カウンセラー、アンガーマネジメントキッズインストラクター。
大学では臨床心理を専攻。大手広告代理店勤務を経て、出産・育児中は認知行動療法を学ぶ傍ら、育児関連webサイトで在宅ライターに。2008年より本格的に活動を始める。
現在は主に、認知行動療法、ストレスマネジメントに関する書籍の執筆や、ライフスタイルマガジン、情報サイトの記事作成、企画・編集作業、横浜の地域密着型おでかけサイトで突撃取材&インタビュー記事、現地レポ作成などをおこなっている。
心理カウンセラーとして認知行動療法を用いたカウンセリングのほか、ギャングエイジの子どもを対象に「怒りを感じたとき、どう行動するか」「怒りをコントロールする方法と大切さ」について伝える日本アンガーマネジメント協会認定アンガーマネジメントキッズインストラクターとしても活動中。
【執筆メディア】
◆”知らなかった新しい横浜”を紹介するウェブサイト「ハマニア」にて「なかのひとに聞いてみた!」インタビュー
◆ブログ:「きもちの居場所―幸せをつかむチカラ磨き―」
➔https://ameblo.jp/utari-atuy
◆書籍「人生を変える無意識の使い方―なりたい自分に必ずなれる!―」
➔https://www.amazon.co.jp/dp/B08KDP7V56/
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