こんにちは、大内順子です。
新型ウィルスの脅威に騒然とする昨今、錯綜する情報に不安を煽られたり、一喜一憂させられたり、振り回されてしまうことはありませんか。
目まぐるしく変化する近くを見過ぎてしまうと、目が回ります。そんなときは少し遠くへ思いを馳せて、心のピントを調節するのも良いかもしれません。
「Ishvarapranidhana(イシュワラプラニダーナ)」―あなたの光に感謝する―
ヨガの経典ヨーガスートラにおけるヤマニヤマより
「天災や人災、出会いや別れ、自分の力ではどうにもならないことが起こるとき、感情は揺れ動くけれど、私であることや私の光だけは変わらない。どうぞそれを忘れずに、安心して流れに身を任せてほしいのです。」
そう教えてくれたのは、ヨガの学校athaupala主宰、ヨガスタジオululaniマネージャーの村井聖実さん。毎回レッスンの最後にお伝えしている大切な言葉だそうです。
Ishvaraは、自分の中の大いなる光。魂の奥にある、誰もがみんな持っている純粋な光で「希望」とも捉えます。Pranidhanaは、ともに生きる・感謝し祈念するということ。
一見難しく感じられるこの言葉は、簡単に言えば「まぁ、いっか。」だと聖実さんは穏やかに笑います。
「まぁいいか。なるようになる」と身を任せていると、何が起きても動じません。小さなことにいちいち振り回されず温かく見守っていることができるのです。
「心配事の98%は取り越し苦労だ」という言葉があります。
ロマン・ロランは「すべてがなるようになる。ただ人間はそれを愛しさえすればよいのだ」とも言いました。
また、私の好きなエピソードで一休さんの有名な話があります。
一休さんは亡くなる時、「この寺が大変な窮地に陥り、全員の叡智を絞ってもどうにもならなかった時に開けるように」と遺言状を遺しました。
百年後、どうにもできない窮状に陥った寺の人が手を伸ばした遺言状には、たったひと言、こう書かれていました。
「なるようになる。心配するな。」
自分にできることをしたなら、あとは身を任せる。
今こそそんな思いが大切なのかもしれません。
するとざわついていた心に静けさが戻り、きりがない心配事に振り回されずに、かけがえのない「今」に集中して生きることができるのではないでしょうか。
【大内順加 プロフィール】
1979年生まれ、二児の母。
フリーライター/心理カウンセラー、アンガーマネジメントキッズインストラクター。
大学では臨床心理を専攻。大手広告代理店勤務を経て、出産・育児中は認知行動療法を学ぶ傍ら、育児関連webサイトで在宅ライターに。2008年より本格的に活動を始める。
現在は主に、認知行動療法、ストレスマネジメントに関する書籍の執筆や、ライフスタイルマガジン、情報サイトの記事作成、企画・編集作業、横浜の地域密着型おでかけサイトで突撃取材&インタビュー記事、現地レポ作成などをおこなっている。
心理カウンセラーとして認知行動療法を用いたカウンセリングのほか、ギャングエイジの子どもを対象に「怒りを感じたとき、どう行動するか」「怒りをコントロールする方法と大切さ」について伝える日本アンガーマネジメント協会認定アンガーマネジメントキッズインストラクターとしても活動中。
【執筆メディア】
◆”知らなかった新しい横浜”を紹介するウェブサイト「ハマニア」にて「なかのひとに聞いてみた!」インタビュー
◆ブログ:「きもちの居場所―幸せをつかむチカラ磨き―」
➔https://ameblo.jp/utari-atuy
◆書籍「人生を変える無意識の使い方―なりたい自分に必ずなれる!―」
➔https://www.amazon.co.jp/dp/B08KDP7V56/
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